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+ 西宮BLDについて その2
+ 今回は2~5F共同住宅部分の室内についての予定だったが、
  その前に建物の構造について。

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  前回書いたように、
  今回の建物では共用部分のあり方を探ることを設計のテーマとしていたので、
  外部階段を建物の外周にらせん状に巻きつける、
  ということが始めの方の段階で決まった。
  そしていろいろと模型等で、
  外部階段と建物のヴォリュームの関係をスタディする過程で、
  建物の各層のヴォリューム自体も、
  外部階段を避けるようにしてやはりらせん状に回転しながら積層させる、
  という方針が見つかった。
  いちばん苦労したのは構造形式である。
  RC造でいくことは半ば決めていたが、
  耐力壁をどういったルールで配置するかが課題となった。

  今回の種類のような建物では、
  最大限の工事費の合理化を図りつつ、
  最大限の容積を確保する、
  という一見矛盾したような条件を満たす必要がある。

  そこで今回考えたのは、
  幅1800mm高さ2700mmの壁だけで建物をつくれないか、
  ということ。
  これは2×6もしくは3×6の規格寸法の型枠でも、
  経済的合理性のある寸法設定である。
  この型枠を1Fで必要となる分だけ作り、
  それを2~5Fで次々と再利用することで、
  壁はコピーを重ねて増殖させることができ、
  経済的合理性だけでなく施工上の合理性も図れる。

  最終的に問題になったのは、
  この1800mm×2700mmの壁をどのようなルールで配置するかであった。
  いろいろなルールを検討したあげく、
  複数の壁を組織化させる原理として最終的に採用したのは、
  外部階段や各層のヴォリュームの運動原理と同様、
  らせん運動だった。
  この壁を各層の水平面で、
  外部階段や各層のヴォリュームと同様に、
  反時計回りに1200mmの隙間を空けながららせん状に並べていくことで、
  各層の平面が形成される。
  上の層では下の層の1200mmの隙間の上にまたがるように、
  やはりらせん状に壁を並べていくことで、
  垂直面では市松状の構造上合理的な耐力壁面が形成されていく。
  (下の層の両側の壁に300mmずつ載せるために隙間幅を1200mmに設定している)
  このことで梁せいを最小限に抑えることが可能になり、
  構造階高が2700mmでも納められる。
  建物立面もその結果でしかなく、
  4面すべてが同じルールによって等質に形成される。
  各層の住戸で異なる玄関の位置にも対応できた。
  結果として今回の建物は、
  74枚の幅1800mm高さ2700mmの壁で構成されることになった。

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  今回の設計では構成原理としてらせん運動を利用したが、
  今思えば、
  何年も前に読んだダーウィンの本「植物の運動力」や、
  それについて触れていた佐々木正人さんの本「知性はどこに生まれるか」、
  の記憶が頭のどこかに残っていたのかもしれない。
  それらの本では、
  植物の根も茎も葉も、
  らせん運動をしながら成長していることを示していた。
  ダーシー・トムソンの本「生物のかたち」、
  の影響もあったのかもしれない。

f0037748_745544.jpg


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  巻貝や動物の角、
  台風、
  松ぼっくりやひまわりの種、
  コーヒーにミルクを入れてかき回した時や、
  浴槽の栓を抜いた時にできる渦模様、
  DNAの2重らせん、
  などなど、
  らせん運動はマクロにもミクロにもいたるところで現れる運動原理であり、
  そこには有機的な性質を感じる。

  大げさではあるけれど私の中では、
  コンクリートの壁をらせん状に並べていくということの性質の中に、
  材料は鉱物的なのに、
  自己増殖をしていくさまは有機的でもある日本の都市のイメージが重なり、
  それが今回の案の最終決定の理由となった。












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by plus-zero | 2016-04-14 07:47 | CASA ESPIRAL (西宮BLD)
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